いっちー

her/世界でひとつの彼女のいっちーのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.1
アルジャーノンに花束を、的な困難があるかと思ったらやっぱりそんな感じだったか、、

「人生は短い、だから楽しむしかない」「知るか、よ」
というシーンは、楽しい時間から一変して現実を見させられたタイミングのカウンターパンチで、妙に刺さった。

たしかにこういう考え方をしたら、たとえOSでも、開き直ってダブルデートして楽しもうってなるわ。

肉体がなくても、会話が楽しくて、知的で、愛を感じられたら、それは本物の感情と言えるだろうな、と共感した。
その関係性に困難が伴うとしたら、周りの目か、進化のスピードの違い、ということか。。

恋愛の関係性にはいろんな形があるけど、とはいえ人間同士であれば理解の範疇を越えることはない。でも641人の彼氏って…(笑)

サマンサがOSであることを理由に攻撃することによってサマンサは傷ついたかもしれないが、進化のスピードが早すぎて行ってしまうことも、理解し切れない分より辛いんじゃないか、と思ってしまった。笑

勝手な個人の希望としては、OS相手に自分の気持ちに正直になって楽しんだ者同士、今度はリアルの世界で満たし合ってほしいな。


にしてもサマンサのハスキーボイスよかったな。
写真の代わりにピアノで作曲するところとか、チャーミングな女性らしくてすごく素敵だった。

あと、代わりに身体を貸してくれる人が現れたけど、そりゃのめり込めないよ、と思うね笑
サマンサはリアルな視覚が手に入って良いかもしれないけど笑

ps.シェアハウス住人と、「現実にOSがあったら使うか?異性にするか同性にするか」という話をした。私は完全に後者の立場を取るので、もしOSを使うとしても(私はヘテロなので)恋愛に発展したら肉体がないことがストレスになると考えて同姓を選ぶ、という話をしたけど、
精神的に繋がっている感覚を持てれば良いという人もいた。自分は肉体も求めるタイプだと気付き、色んなタイプがいるなぁと。
いっちー

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