とげまる

her/世界でひとつの彼女のとげまるのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.5
【2023年76本目】

声だけの人工知能であるOSサマンサとのラブストーリー。

科学の発展に伴い、人間の生き方の幅も日々変わりゆく今日。人工知能との恋愛なんかも、当たり前になっていくんだろうなぁ〜と違和感なく世界に入り込めた。

実際、対人間の間で生まれる摩擦って好き嫌い関係なく生じるし、嫌いではないけど少し距離を置いて1人になりたい時もある。人工知能との恋愛であれば人間として見なくていいから、自分の好きな時に関わって、離れることが出来るのはかなり楽だと思う。しかも林原めぐみボイスでいい子いい子してくれるから、これ以上ないよね笑

徐々に学習を進めていくことでサマンサが自我を持ち、他の人工知能や人間と交流することで主人公の所有欲が崩壊していくのは人間より人間らしくてある意味エグかった。

主人公と話す傍らで8000人以上とも繋がり、主人公以外の恋人が641人もいるとかそんなオーバーキルある?!?!笑笑

どれだけ世界が代わっても、所詮人間は人間なんだなぁと思わざるを得ない切ないラストだった。

この映画を思い返す度に、大事MANブラザーズバンド「それが大事」にある「ここにあなたがいないのが寂しいのじゃなくて ここにあなたがいないと思うことが寂しい」って歌詞が頭をグルグル駆け回ってる🤣
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