sushiyama

her/世界でひとつの彼女のsushiyamaのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.9
どんなに仮想世界の女性に夢中になったとしても、やっぱり現実の世界でしか生きられないし、言葉が足りなくても言葉以外の何かで意思を疎通することができるのが人間のいいところだなと。当たり前のことなんだけど。

仮想世界と現実世界の境界線が曖昧になる描写がとてもよくて、凄くドキドキした。

本当にosが肉体関係を求めた場合、こういうこと起こるかもしれないなーと。漫画ルサンチマンではこの辺人間から求めるけど、そうじゃないところが凄い。肉体がなくても性欲がある、肉体がないからこそ相手を求めてしまう。

主人公のセリフで一番グッときてしまったのが、「自分の感情が今までの感情の劣化版でしかなくなる気がする」というようなセリフ。若い頃はなにみてもなにが起こっても刺激的だったけどむしろ今からが勝負っすよ。感性だけはおっさんになりたくない。78点。
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