saenuma

her/世界でひとつの彼女のsaenumaのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.7
前から見たかったホアキンの映画。

見た時が、現実でもつらい時だったので終始涙して見てしまった。

OSのサマンサの声が、スカヨハ。
途中で気付く。
かすれた、落ち着いた低めのセクシーボイス。
ホアキンは、
オレンジのシャツとか、カーディガンで、眼鏡でパーマで、オシャレ。
代筆業、という職業から、職人、緻密で繊細、神経質という印象。
OSとの恋愛、肉体がないという葛藤、元妻との離婚。
人間と、肉体を持ってない、触れられない存在との恋愛物語はよく見てきたけれど、
深く突き刺さるようなセリフが、とても、リアル。
人間でも分かり合えないことはたくさんあるのに、蜜月時の2人の絆は目に見えないけど、目に見えるような、深い絆を感じずにはいられなかった。
演技がうまいねと言うだけじゃ物足りない。
ホアキンはとても心が綺麗すぎて、本当の尊さを感じてしまった。

とても辛いけど、とても、尊い。
遠いけど近い、
違うけど、似てる、
相反するものの、美しさをこの映画に見た気がする。
この作品を見れたことに感謝。
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