みつ

もらとりあむタマ子のみつのレビュー・感想・評価

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)
3.2
モラトリアムという響きに憧れていたあの頃。。
まだ今じゃない、自分の意思じゃないと、何かのせいにして堕落しきってた。
完全に甘えてた。

だから、そんなどうしようもない過去の自分を見ているようで嫌悪感を抱いた。
タマ子の息するように出てくる言い訳やごまかしにも腹立った。

そう言いつつ、片目を瞑りながらも観てしまうような、怖いもの見たさというか、直視しないといけないと思わされるというか…なんか苦しさがずっと続く作品だった。

でも、救いはある。
作品を通してその流れは淡々としてたけど、最後に光が見えた気がして、タマ子のこれからをそっと応援したい気持ちになった。
身近にタマ子みたいな子がいたとして、
そんな深く関わるわけでも頻繁に会うわけでもないけれど、時々思い出したように「元気にやってるかーい」って声かけたくなるような。そんなタマ子の物語。
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