わち

インターステラーのわちのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.3
食糧難に陥った近未来を舞台にしたクリストファー・ノーラン監督のSF最新作。予告編の時点で溢れるアルマゲドン感に不安を募らせながら観たものの、さすがはノーラン、その不安を見事に吹き飛ばしてくれる傑作だった。
僕みたいな拙い文章では書けば書くほど陳腐に映ってしまいそうだが、最新の理論物理でガチガチに固められたSF設定でありながら、次元を超えた人間の愛や人間の本質が哲学的ともいえる描かれ方をされていて、最終的には理論物理学の権威まで引っ張り出してきて作ったその世界観をほっぽり出すような展開で言いたかったことを描ききってしまう腕力に魅せられた。ノーラン監督はエンタメ映画の殻を被った我の強い映画を撮るのが(そのバランスを含めて)上手いなと改めて思った。
余談ですが、TwitterもFilmarksもこの11月末の三連休はインターステラー一色で、流行語大賞は「アナ雪」よりも「きんぞくん」になるんじゃないかという勢いに、改めて近い年代でのノーラン人気を思い知らされました。
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