『物語る私たち』っていう邦題がまずいいなと思った。
オープニングの『物語の渦中にいる時はまだ物語の体をなさず、ただの混乱だ。ーあとになりやっと物語と呼べるようになる。自分に、あるいは誰かに語っているときに』というナレーションから引き込まれた。
サラの父マイケルが、静かでユーモアに溢れていて魅力的な人だった。サラへの愛情もダイアナへの愛も深くて、彼が語ることによって、過去が美しい物語へと変わった気がした。
またサラポーリーが夫婦や結婚生活の作品を撮っていた理由が、このドキュメンタリーを観て分かった気がした。