物語る私たちの作品情報・感想・評価

物語る私たち2012年製作の映画)

Stories We Tell

上映日:2014年08月30日

製作国:

上映時間:108分

3.8

あらすじ

「物語る私たち」に投稿された感想・評価

ルネ

ルネの感想・評価

3.0
女優・映画監督のサラ・ポーリーが、母親の生き方と自らの出自における隠された真実を探っていく様子を描いたドキュメンタリー。

女優で自由奔放だった母親が、抱えて死んでいった秘密を探る展開が中々
スリリング。しかしまあ、世の中にはいくらでもありそうな話でもある。

ラストがちょっと笑えました。
あんぢ

あんぢの感想・評価

5.0
私自身にダイアンと重なる部分があるため強く興味を引かれた。
観ていてすぐ感じたのは、ダイアンは間違いなくADHDだと。
だから多分、受け入れられ、許されているのだろう。
私の周囲(息子と職場)には2人ADHDがいるのでそれはわかる。

超個人的な事情、受け入れ難い宿命。
それらをとことん突き詰め、表現し、公表すること。
それにより、超個人的な事情は超普遍的な人類共通の宿命となる。

受け入れ難い宿命であるからこそ、これを明らかにし、普遍化に持っていかざるを得なかった。
最も苦しいと思われるマイケルにナレーションまでさせていることが逆にセラピー的である。
🌿

厳しい現実は変えても克服したいという話だと思って、映画の存在意義について深く関係している作品です!

実際には一つだが、それぞれの話し手による真実は多く、直接の当事者が語る真実だけを提示するべきなのか。
フィルムで撮影したもの、過去のものもすべて本物だと思っている人もいるのかな?多くの人の言葉を入れることで、中心的なテーマが揺れてしまうのか。
それともその当事者の真実も彼らの視点による独自の(独断的な)事実しかないのか、編集された真実は何か。

ドキュメンタリー映画....(なかなか集中してみると気付くことがあるかもです)なので、指揮を取ったサラが上のようなことを考えながらこの映画を撮ったことがよく分かる昨日です。

ハネムーンに行った時のフィルム 「まず画面に人が出て関心を持って見ていると、屋根に視点が移動し、人が画面から消える。私は人を撮らない」(私=父)と言っている。
最後、父を撮影した後も湖に視点が移動し 終わったのが印象的でした。
mzk

mzkの感想・評価

-
創作でも、実話でも、当人同士にしかわからない関係性、外野が口を挟めない理解の外側の関係性に惹かれるのだが、この作品はまさにそれだ。事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものだ。
真実は本人にしか語ることはできない。ただ、その人に関わった人たちが語る言葉も真実だ。人間は多面的で、ひとつの側面を語ることが真実とは思わない。
K

Kの感想・評価

3.0
母親は欲張りだったと思うけれど、誰かといても心に不足があるし、それを埋めようとする気持ちはすごく分かる。

マイケルの優しさがなければ、この物語りは成立しなかったと思う。


「愛は儚く、忘却は長い」
のんchan

のんchanの感想・評価

4.8
朝から泣いた😭
思い切り泣いた泣いた😭😭
涙で視界が塞がれて一時停止⏸しながら、何度も戻しながら、一言も逃さず、見失わないように画面を食い入るように鑑賞した。

『事実は小説より奇なり』
だから私はドキュメンタリーが好き‼️

昨日観た『アウェイ・フロム・ハー』から続き、サラ・ポーリー監督を追いました。
監督自身の出生にまつわる大胆な暴露ドキュメンタリー‼️

一風変わったドキュメンタリーで、内容が複雑で深過ぎる。
それを上手く纏めてあるのは、聡明な洞察力と確かな演出力があるからで、観る者を惹きつけます。
過去の8ミリフィルム映像と現在を繋ぐ映し方。家族、知人のインタビューを上手く使ってより一層の真実味があり、観終わった時、とにかくプライベートを惜しげ無く世に出してくれてありがとう🙏という感謝に変わりました。

焦点を当てているのは、サラの母ダイアン・ポーリー。ダイアンは元女優。
とにかく明るくて前しか向かない突進型タイプ。太陽のようであり、周りからも愛され、エネルギーに溢れ、常に行動に移した女だった。そしてとても恋多き女だった...でもサラが11歳の時、癌で他界。

父はイギリス出身の元舞台俳優マイケル・ポーリー。このドキュメンタリーのベースとなる文章を書き、ナレーションを任されている。この寡黙で優しい人間、ハエ(蝿)に語り掛けてしまうシャイな人に私は同情し涙が止まらなくなったのだ。

実はこの優しい父親はDNAの繋がっていない育ての親だった。その事実をある時期まで、マイケル本人も家族もサラ自身はもちろん知る術もなく、ダイアン亡き後の十数年経って知る事になる。家族内で昔から話題にしていた『サラだけ顔が似ていないから父親は別にいるね』とジョークとして話をしていた事が、母親の死後、笑い話ではないのでは?と思い始め、母の事を調べて行く内に、生物学的に99.9%間違いのない父親(後にDNA鑑定をした)と出逢う事になる...
その父親もその娘(サラの異母姉)も出て来る。何年も会った事も、そんな存在が居る事も知らなかった姉とはスンナリ話が合う。笑い方や笑顔が似てる。これがDNAというもので不思議。

この作品を製作するまで、それはそれは多くの困難を乗り越えたであろうと手に取るように理解出来る。ましてや身内だけでそっとしておきたい重大な事実だから...


今日はこんなに素晴らしい作品を観たので、このままサラの日にしたいな。

これからまた大好きな『死ぬまでにしたい10のこと』を観よう。もう数えられない回数観てるけど、好きなものは好きだもの💗




※自分もダイアンと少々似ていると思える性格的なモノを感じたので、尚更、家族の痛みに強く感じ入るものがあるのかも知れない。
(記録漏れ)
町山さんが何かで紹介してたんで、当時劇場に見に行った(15分くらい遅れて入場した記憶が。俺はホント愚か者だ)。

観れるならもう一回観たい。
実話つうからすごい話だよね

自由奔放な母親でも、回りはちゃんと受け入れられてるのがすごい

普通じゃビッチだけどビッチにならない彼女の魅力があったんだろうね

一度見るにはいいかも

このレビューはネタバレを含みます

銘々選り取りの絵を持ち寄って…
展覧会が開かれる。

所狭しと並べられた絵。
同じものはひとつとして無い。
でも全ての絵には、同じものが描かれている。

最初の題材は、黙って遠くへ行ってしまった…
『あの人』だ。

ひとつの絵の前に立ち、その絵を眺めてみると…そこに描かれたあの人は、私の知る彼女とは別人みたいに思えてくる。

それは少女のようで…
それは娘のようでもある。
それは女のようで…
それは妻のようにも見える。
そして時には、母にもなる。

観る人によって姿を変える。
その在り方はまるで『女優』だ。

物語に必要なのは…
主人公と、それを彩る登場人物。

私の物語には、彼が登場するし…
彼の物語にも、私が登場する。

この世界での自分は、自分ひとりだけでは成り立っていないという事を…思い出させてくれる。

次に訪れたのは『家族』を描いた絵画たち。

家族とはなんだろうか…
血の繋がりや、紙面の上での関係?
なら、普通の人々で描かれた『断絶』は?

真摯に、相手を見つめる事ができるか…
なのかもしれない。

見ることで、相手を知る。
知ることで自分の中に、その人の場所ができる。

自分を分かち合えることができた相手を…
私たちは『家族』と呼んでいいんだと思う。

きっとこの作品の舞台は、存外に狭い。
なのに多角的で、深みを感じさせる。

決して派手ではないけれど…
とても優しくて、素敵な作品でした😊
chiyo

chiyoの感想・評価

4.0
2014/10/19
母親ダイアンの人生と向き合うということは、サラ・ポーリー自身の出生の秘密を掘り起こすということ。そんな辛辣な内容なのに、自らが監督し、自らが家族にマイクを向ける。それをやってのけただけでなく、第三者が観ても楽しめる作品に仕上げた彼女が、純粋に凄いと思う。そして、家族に糾弾されても仕方がないことをしているのに、誰ひとりとしてダイアンを責めることはなく、むしろ彼女を愛しているというのが印象的。勿論、ダイアンとの関係が近ければ近いほど、その事実に打ちのめされただろうけれど、それでも、ダイアンと共に過ごした日々の幸せが勝ってしまう。中でも、サラの育ての親であるマイケルが優しすぎて、他人の家族のことながら思わず泣きそうになった。それにしても、サラの父親一番候補だったジェフは、とんだとばっちりを受けたもんだ(笑)。でも、あの目の泳ぎ方は明らかに怪しい、ラストに納得!
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