キャトラーズ

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌のキャトラーズのレビュー・感想・評価

5.0
いやはや驚いた、さらに困った。
これは俺の映画だ。だから少しイラつく。

不幸な目に遭うのを見ていると
「なんだよ、お前も俺と一緒なのか」と嬉しくなって
俺だけはコイツを見捨てたくないと思うんだが
共感を越えていくほど踏んだり蹴ったりなのは
初めてだから途中からは
「おいおい…お前大丈夫か?…」と
勝手に心配する側に回った。
だから俺も他人になってしまったんだ。


〝音楽に情熱を持ってないから感情移入しない〟
みたいなこと言ってる人が結構居るが
分かってねぇんだよなぁ。
売れてなくても、たとえ売れたとしても
創作活動は続ける前提で生きてるんだよ。
そうなってしまうんだ、
辞めたら何にもなくなる
ただ生きてるだけになってしまう。
その現実と向き合うのが怖いから続けるんだ。

救いは無くとも、希望は有り続ける。
ものすごく悪い意味で。
キャトラーズ

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