フォーク歌手デイヴ・ヴァン・ロンクの自伝を下敷きに、1961年ニューヨークで活動したフォーク歌手の一週間を追うドラマ!
監督・脚本・製作にはコーエン兄弟!
主人公ルーウィン・デイヴィス役にオスカー・アイザック!
本作は本当に素晴らしい作品だと思う!
ルーウィン・デイヴィスが歌う"Hang me, Oh Hang me"で映画の幕が上がる冒頭シーンから目が釘付けになった!
カッコいい!
ルーウィンが歌い上げると、ちょっとしたジョークを言いながら去っていく………
そして、オーナーらしき人物が"黒いスーツの男が呼んでる"とルーウィンに一声……
そして、ルーウィンが黒いスーツの男に前夜の出来事でブン殴られるのだが、個人的にツカミとしては好きなワンシーンの一つだと言ってもいい!
そこから遡ること一週間……、つまりルーウィンの一週間を追っていって冒頭に繋がるのだ!
コーエン兄弟らしいブラックジョークも混ざりつつルーウィンのドラマは展開していくが、もう一つ素晴らしいと思った部分がある!
それは、映像だ!
暖かみのある柔らかい光がルーウィンのドラマに肉付けしているのが分かる!
撮影監督がフランス出身のブリュノ・デルボネルといって、「アメリ」「ハリー・ポッターと謎のプリンス」「ダーク・シャドウ」なども撮影しているので、ノスタルジックに魅せる手法は"流石!"と言わざるを得ない!
そして、その映像に出てくる"ネコ"が面白い役割をしている!(まだ咀嚼出来てないのでネコは"何か"の役割をしている気がする…とでも言っとこうw)
この"ネコ"の役割は、ポール・マザースキー監督作「ハリーとトント」に登場する"ネコ"に類似してる点が見られる!
そして、登場してくる人物でジーン役を演じたキャリー・マリガンがやっぱり可愛い!
大好きな役者の一人だが、本作のマリガンもギャップがあって面白かったw
あとは、ジャスティン・ティンバーレイクは元は歌手なだけあって上手い! 聞き惚れた!
本作は個人的にコーエン兄弟の中でもベスト3に入ってくる作品!