ごんチキン

子宮に沈めるのごんチキンのレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
3.5
大阪で起きた痛ましい育児放棄事件を基にした映画です
ふと「これからの日本はどうなるのか」を考えていると、福祉を学ぶ大学生としてレビューが書きたくなりました…笑笑

夫と娘の幸、息子の蒼空と暮らす由紀子。夫はめったに帰って来ず、育児と家事は由紀子が1人で担っていた。ある日、夫から離婚を告げられ、由紀子は子ども2人と一緒に暮らし、新生活がスタートするが…というストーリー

今から2年前にパッケージが衝撃的だったのと、自分が大学で学んでいる内容と一致していたので見てみました!
目を背けたくなるような暗くて重い作品ですが、これが現代社会の現実です…

近年では、残念なことに虐待死やネグレクトのニュースがすごく増えてますよね💦
「母親なにやってんだ!」「親失格」「そんな親の間に生まれた子が可愛そう」という意見をSNSでよく目にします…
レビューを読んでくださってるみなさんは、このようなニュースを見るとどう感じてますか(・・;)?

中卒or高卒のお母さんたちが、男女差別が残る日本で、DV夫と離婚して子どもを育てるために夜遅くまで働いても低賃金、自分の父母は遠くに住んでいて、幼稚園に行かせるお金もなくて、子を留守番させて出勤しようとしたら泣かれて遅刻寸前になり、ストレスが溜まってホスト遊び……これでも母親が悪いと言えますか?と僕は問いたいのです(ー ー;)
世の中のお父さんお母さんはすっごく必死に頑張ってます、だってそうしないと家族で生きていけないんですもの💦

「じゃあ、何がいけないの?」、120%世の中がいけないと思います
オリンピックも加計学園問題も天皇即位パレードも憲法改正も、「今じゃないだろ💢」と僕は思います(´・_・`)
オリンピックに回す"僕たちの税金"、天皇パレードに回す"僕たちの税金"、回すところはそこじゃないですよね…

最近話題の映画『ジョーカー』、あの社会風刺が物議を醸しています…
ある意味、この作品も一緒ですね(^◇^;)
"自力ではどうにもならない腐った世の中"を、人はどう生きればいいのか?
本作『子宮に〜』のように、被害者が加害者になる事件はたくさん起きてます…例えるなら、日本人もアーサーではなくてジョーカーになっている(~_~;)
『ジョーカー』と同じようなこと(男女不平等、差別、低賃金、人手不足など)は見えないだけで日本でも起こってるんです!

政治家だけではなくて、日本国民全員が覚悟を持って、現実を受け止めなければいけない作品でした
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