このレビューはネタバレを含みます
いきずりの男と関係をもって妊娠したため修道院にぶち込まれて子供をとりあげられたあげく、アメリカの金持ちに養子として売っぱらわれてしまう主人公。
50年後、やっと行方がわかった時にはすでに息子はエイズで他界していた・・・。
いずれの原因も宗教の戒律が深く関係しており、元々人を幸福にするための宗教が抱える矛盾を考えさせられる。
そんな重い内容なのに実は下ネタもバンバン出てくるコメディ映画としても成立させているのがすごい。
単なる感動モノではない面白さがたった94分に詰め込まれていました。
邦題が覚えづらいのが残念!原題の「フィロミーナ」とはカトリックの聖女のことであり、カトリックの処女信仰をチクリと刺している皮肉なタイトルなのに・・・。