すのう

おじいちゃんの里帰りのすのうのレビュー・感想・評価

おじいちゃんの里帰り(2011年製作の映画)
3.9
妻と3人の子供を持つ父、フセイン・イルマズは家族を養うために1960年代にトルコの田舎町からドイツに出稼ぎに来ます。そして、家族を呼び寄せドイツに移民。

そして月日は流れ・・・45年後。

小さかった子供達はドイツで大きくなりそれぞれで家庭を持ち、イルマズ一家は3世代10人の大家族になりました。

そんなある日、フセインは10人3世代(4世代?)でトルコに帰省しようと提案し、かなり強引に旅行の計画を立てます。

ドイツで生まれ育ちドイツ人なのかトルコ人なのか、自分のアイデンティティに戸惑っている3世をはじめ、家族達は戸惑いながらもさまざまな思いを胸におじいちゃんとの旅に出ます。

この映画の面白いところはトルコからドイツへの移民ストーリーと、ドイツからトルコへの大家族の旅行珍道中を行ったり来たりしながらお話が展開されるところです。

文化も言語も宗教も全く異なるトルコとドイツの二つの文化に戸惑う一家を追体験でき、
家族を大切にする登場人物達の姿にほっこりできる良作です。

トルコの文化に、旅人を見送るときに送り出す人が水を撒くというものがあるそうです。
水を撒く理由が素敵でいいなと思いました。

気になる方は是非本作でお楽しみください。

個人ブログにて、他にもおすすめなドイツ映画を紹介しています。
\気になる方はぜひ遊びに来てください🎶/
https://noeiganolife.com/deutscher-film/
すのう

すのう