このレビューはネタバレを含みます
突撃先行で目的の為には命令を優先するクソ上司に焦れてぶん殴ってFBIを辞める。そんな熱いハートで求職中の主人公が乗った飛行機が偶然ハイジャックされる。犯人が核爆弾を積んでると言うので脅しに屈するほかない。
そんな中、ガバガバ過ぎる監視の目を盗んでCAの姉ちゃんと主人公とたまたま隣にいた飛行機に詳しいおっさんのおかげでパソコンでメールをしたり携帯で連絡を取ったりおまえら人質のくせにやりたい放題してんじゃねーよ！チクったねずみ男みたいな顔したハゲ野郎もどうかと思うけど、密告したら命は助かると思ったのか？的に殺されてしまえば映画的にはもう少し盛り上がったのでは。
なんやかんやあって、爆弾はニセモノ、ハイジャック犯の目的は銀行の金・・・というのが浮き彫りになる。機長は死亡、副操縦士は失神、燃料は無く、なんとか着陸させようと奮闘するとこが唯一の見せ場なのだが、頑張るのは主人公ではなく、隣にいた飛行機に詳しいおっさん。何でだよ！海兵隊だから飛行機スキルないのも分かるけど、おっさんの見せ場必要ある？？
そして連邦航空局勤務の妻が無意味に夫である主人公を信頼しすぎなところ、待っている間はメールしかすること無いん？？等、もっと仕事しろよ感がやばい。そんなわちゃわちゃしてる時に、かつてのクソ上司がしゃしゃって来て飛行機が本土に落ちる前に撃ち落とせと言ってくる。主人公が乗ってるのをほぼ無視して早よせな更なる大惨事が起こるで！とこき下ろすのだが、主人公が大して活躍してないからクソ上司に対して「何だこいつ！？」みたいな感情が抱けず「ハハッ役立たずですいません」みたいな気持ちにさせられて不愉快。
午後ロードで前・後編合わせた完全版として放映されていて、この後もガバガバな展開にやきもき。
事前に滑走路が足りないとか喚いてた割にあっさりと無事飛行機が着陸し、人質として連れ去られたCAのお姉ちゃんの為に主人公ががんばっちゃうわけだけれども、おまえ今無職の元FBIなわけだし、家族のことを考えたらそこは別にアドバイスに留めておまえが出ていくことなくない？という誰もが思いそうな気持ちが拭えずずっと冗長な地上戦を見せられる苦痛。
色々ハイジャック物の王道展開を踏襲しているくせに、無駄に長く引っ張ったけどハイジャックする意味あったの！？というので全部台無し。正直2倍速でも観ていてつらい。
おっさんの見せ場必要ある？？と言ったが、あれが無いと本当に見どころが無いので必要と言わざるを得ない。
