ナガサワ

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのナガサワのレビュー・感想・評価

3.4
マーベル作品イッキ見11

アベンジャーズ2作目
前作が良かっただけに本作は少し期待外れ。

まず良かった点から。
アイアンマンがとうとう進化したこと。
アイアンマン3までスーツの性能にあまり変化がなくて残念に思っていたが、本作では対ハルク戦で用いたパワータイプのスーツが出てきて面白かった。
やっぱり単純にデカいものとデカいものの戦闘は迫力がある。
今後進化の可能性がありそうなのは、アイアンマンのみで他のキャラクターには期待できなさそうなので、次回作では更なる進化を期待している。

あとはヴィジョンのルックスがかっこいい。
常に悲しそうな顔をしているのが、なぜか愛着が持てる。
初登場のシーンもクールで、なにかとんでもないものが産まれてしまった感がすごかった。
こいつなら敵を瞬殺してもなんか納得してしまいそうな、そんな存在感を醸し出していた。
機械でも人間でもない新しいタイプのキャラクターであることも面白い。

ラストのアクションで、コアを守るためにヒーロー達が集結してスローモーションになるシーンはめちゃくちゃかっこいい。
ああいったカメラワークをバンバン見せて欲しい。

ここからはイマイチだった点。
ウルトロンがぜんぜんAIぽくなくて、リアリティがない。
AIならではの性格みたいなのはあんまり感じなくて、今まで登場した敵キャラと大差ない。
見た目は完全にターミネーター。
独特の形状の戦闘機とかデザインできるんだから、ウルトロンのデザインももうちょっとオリジナリティがあると良かった。
あと「平和のために人類破滅させます」みたいなのもちょっと浅くないか?
聖書の世界でさえ人類リセット前に全ての動物のつがいを一匹づつ保護していたのに、いきなり全部破滅させるのはコンピュータとして何も計算していないように感じる。
高性能なAIじゃなくて、暴走した欠陥AIってことにした方がまだ納得できる。
あとはロボット軍団を操るのも「アイアンマン2」ですでにやられていて、なおかつあまり面白くなかったネタなので退屈だった。

ウルトロンとヴィジョンのかき分け方もイマイチよくわからない。
ウルトロンの方がAIが高度で、ヴィジョンの方はボディが高度っていう理解だったんだけど。
AI部分でウルトロンが押し負けていて生合成がないように感じた。
ここに関しては僕の理解が間違っていたかも。

今まではマーベル作品に関してはいろんなことに目を瞑ってツッコミを入れないようにしていたが、今回は映画の根幹に関わる部分だからがっつり指摘していく。

最後に。
キャプテンアメリカがマイティソーなしじゃ強技を繰り出せなくなってきてるのが笑える。