ねお

進撃の巨人 ATTACK ON TITANのねおのレビュー・感想・評価

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)
2.5
15.08.04
自分は「進撃」という作品としてそこまでの思い入れのない人間だと先に明言しておくが、これは「進撃の巨人」ではない。「ウルトラマンセクロス」だ。
まず原作改変について。エレンは元プー太郎、ミカサは変なナルシストの女になっているし、その変なナルシスト(原作のリヴァイ)はナルシストできるほど活躍しない。原作を改変するなら、普通なにかのメリットがあってやるものだと思うのだが、何一つそれが見当たらないのが逆に凄い。
キャラクターの設定だけでなく、脚本自体にもツッコミどころは満載だ。子持ちじゃダメかな…?というセリフを進撃の巨人で聞くことになるとは思わなかった。三浦春馬の童貞演技が映画史に残る名演であったのはいいのだが、そもそもなんで皆そんなにセックスしたがるんだこの映画。喰われる危険が性欲を滾らせるのか。そら喰われますわ。
そして唯一のウリとも言えそうな特撮部分。ぶっちゃけショボい。ショボいだけならまだしも、作品の肝たる巨人がさほど怖くないのが致命的。巨人がコミカルって、それ進撃でやらなくていいじゃん。
以上、ペラッペラな脚本、ショボい特撮、監督の好みとしか思えない性描写と、巨人化をかけまして、この作品を「ウルトラマンセクロス」と命名したい。私が後編を見に行くのは、タイトルが「進撃の巨根」になっていた場合に限る。よろしく頼んだぞ。
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