なにより嬉しかったのが今回のリメイクはオリジナルの設定とノリを踏襲しつつ
また別の展開を見せてくれたこと。
1987年のロボコップに比べると色々な角度でライトではあるけど、
要所々々抑えるべきツボというかロボコップ節とも言えるものがちゃんとあって
そこがオリジナルファンとしては嬉しかった。
あのクソ熱いテーマ音楽や駆動音、グロシーンや決めぜりふなどニヤニヤできるシーンがかなりあり、
またサミュエルL・ジャクソンが主役のテレビ番組の演出が
スターシップ・トゥルーパーズのガンガン煽るフェデラルネットワークのコマーシャルのようなノリで
そこもまたロボコップの雰囲気と親和性があり笑えた。
つーかスターシップ・トゥルーパーズもオリジナルのロボコップも同じポール・バーホーベン監督作品だった・・・。
そしてスターシップ・トゥルーパーズのテーマもクソ熱かったなあ!
オリジナルでは明言されていなかったロボコップの感情の所在なども
今作では具体的に説明されていてそれがまたストーリーの展開に一役買っていた。
そして感情の所在に密接に関係してくる家族の存在。
オリジナルでは家族はマーフィーの元から去りその記憶を追う形で感情が表現されてたけど、
今作では家族がラストまで登場しストーリーはオリジナルとは違う終点を見せてる。
ロボコップに改造されたあとはじめて会うシーンでは、
平和で静かな雰囲気に不協和音が入る絶妙のBGMで演出されていてかなり印象的。
オリジナルファンの中で賛否両論になるのはこのあたりだと思うんだけど、
ラストシーン手前の家族の様子は個人的には27年越しにマーフィーが救われたと感じて
心の底からよかったなあと思えた。マジで。
オリジナルと比べられてしまうのは当たり前のリメイク作品、
これに関してはポジティブな比較対象として観ることができてよかった。
ツッコミどころというかオリジナルとくらべて不満を言えばキリがないけど
リメイクでありつつ全く別の映画という中途半端な映画でもしっくりくるもんなんだなーと思った。
俳優陣の層の厚さもかなりいい印象。
なによりゲイリー・オールドマンとサミュエルL・ジャクソン!
そしてウォッチメンでかなり印象的だったジャッキー・アール・ヘイリーが今作もひと癖あっていい感じ。
ドンパチシーンを生ぬるく期待して見に行ったんだけど、
とにかくソレ以上に内容に魅せられて結果かなり楽しかった。
ブルーレイが出たら是非購入したいです!たのしみだ〜