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ロボコップのohshimaのレビュー・感想・評価

ロボコップ(2014年製作の映画)
5.0
オリジナル公開当時は機械が人間の代わりになって仕事こなす、人間は危険な仕事から解放される。そういう未来が未だ現実不可能な夢ではあるとしても、っていうかだからこそ一定のリアリティがあったと思うんです。そのバラ色の未来に誰も疑いを抱かなかった訳です。だからこそポンコツな機械とそれを補うために利用される人間の肉体って図式がブラックジョークとして成り立っていた。それが今日日は機械が肉体を超越するのは最早自明で、問題はそれを受け入れられない人間の心である、っていう逆転が描かれている。しかもその心すら自由意思の幻想の話をさらっと持ち出して疑問符つけてるあたり黒も黒、真っ黒じゃないですか。 まっ、この辺の主題の転換が理解できない諸兄におかれましてはそりゃ楽しくないでしょうなぁ。かわいそうに。
最早30年前におけるバラ色の未来は文字通りのお花畑でしかないらしいです。深層学習やら技術的失業の話が流行ってる中では実はめちゃくちゃ今っぽいお話だと思います。例えばトランセンデンスなんかの500倍くらいは。
マイケルキートンの胡散臭いCEOやゲイリーオールドマンの博士、サミュエルLジャクソンのタカ派コメンテーター等キャスティングも悪趣味でパンチ聞いてて素晴らしい。数あるマザファカの中でも今作のマザファカは個人的にはかなりの上位マザファカなので要チェケラです。
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