過去に複数の若者たちが殺される惨劇のあったリビングストン家の屋敷に騒音がするとの苦情を受け、警察が屋敷を見に行ったところ、屋敷の中に数人の遺体を発見する。屋敷で気を失っていた若者ジョンに、ルイス刑事が事情聴取をしたところ、ジョンは屋敷に侵入した若者たちで降霊会を行ったいたところ、怪奇現象が起きたことを話す。信じられないルイス刑事は心理学者のエリザベスにジョンと話をさせながら、屋敷の中にあった録画記録から事実を明らかにしようとする。
テンポは悪くないが、過去のリビングストン家の惨劇、今回行った降霊会、そして、警察の調査の事柄が交錯して話が進むため、少し分かりにくかった。
ストーリーとして、ジョンと過去のリビングストン家の惨劇との関係を本作の中心に据えて、若者たちの降霊会の話を広げていく展開は良かったと思う。しかし、降霊会を始めるまでの若者たちのパートが冗長で、観ていて辛かった。そして、若者たちのリーダーのブライアンとジョンの仲が悪い設定は別に要らないし、観ている側の方が腹が立ってくる。
それとは対照的に警察のパートが傍観者に近い状態になっていて歯痒かった。若者が撮った録画の再生とジョンの事情聴取だけしか描写しないなら、省いても良かった気がする。ルイス刑事が屋敷に踏み込んで怪奇現象に遭遇するなどの描写があったほうが良かった。
恐怖演出であるが、暗くて観えにくい上、非常に地味だった。そして、殺されるシーンも特に残酷な描写でもない。怖さがほとんど無かった。
中途半端なホラー映画といった印象だった。残念な出来と言わざるを得ない。