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ハダカの美奈子のはのレビュー・感想・評価

ハダカの美奈子(2013年製作の映画)
1.1
あらすじ
ミナコがあたしの覚悟と生き様を見せつけるロードムービー。
なんでそれでドヤれるのかわからないんだけど、なんかドヤってる感じが全てのシーンにある。

感想
ビッグダディって見たことなくて、ミナコも名前すら知らなかった。
とりあえずマイリスに入れてたのだが、映画を選ぶ際に何回もタイトルが見えるのがウザかったので視聴。

自分の価値観では測り知ることも、想像すらできなかった、全く新しいスリリングな映像体験だった。
フィクションで自分の10年後の姿を描く、と言うところまではまだ理解の範囲に収まる。
しかし、実在する自らの娘の10年後を、グラビアアイドルとして上京するも、DV男に妊娠させられ帰ってくる、という姿で描く思考は、自分の理解を遥かに超えていて、ある意味畏怖すら感じた。

10年後で二十歳未満?とかなら、十歳未満くらいの娘を見てそのような想像を膨らませていた、という事で、かつ、映画内ではエロシーンまで描いている。
怖すぎ。
ある意味性的虐待の最先端を行く所業なのではないだろうか。

自分の身に起こった事、として娘の立場で考えてみると、意味不明過ぎてそれが辛いかもわからないが、なにか果てしなく嫌なことが起きている、ということはわかる。

このような事を、自分がドヤる材料になる、と考え、書籍化、映画化して、本人も長男の花嫁役として出演するという行為に及ぶ人間がいる、という事実。
その脳内物質の火花のスパークまで想像しながら観ると、全シーン、最後まで笑いを止める事が出来なかった。
こんな事考えてる人間が本当に、本当にいるんですよ?
マジで面白すぎるんですけど…

なんだろう。
本当に人間の幸福って、個々人の捉え方に依存しているのだなとしみじみ感じた。
本当にすごい。
ミナコを見てると、自分も幸せになっていいのかなとすら思えてきてくそ笑う。

点数マジ悩む。
「ある意味」の一つの頂点であることは間違い無い。
楽しめた、自分の知らない世界を見れた、という点では、4点以上をつけてもいいのだが。
まあふつーの感覚で観ると単なるクソ映画なのでこれで。
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