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少女は自転車にのってのサブのネタバレレビュー・内容・結末

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

どこの国だろ〜〜って考えながら観る。やっぱり何も調べずに観るの好き!

サウジアラビア。イスラムの戒律の厳しさを目の当たりにしたと共に、想像以上に暮らしが豊かだったのが意外だった。特に金持ちの家庭を取り上げたわけでもなさそうだし。

自宅のテレビで、こんな異国の暮らしを疑似体験できるなんて、何て豊かな時代になったものだ。

サウジアラビアでこんな名作が作られていた事も驚きだ。自国で作った作品にも関わらず、まるで海外の人が観る事を既に意識したかのように客観的な描かれ方をされており、とても分かりやすかったし、じんと来るいいお話だった。

自分のことを愛してくれない夫に見切りをつけ、代わりに娘の夢に力を貸す母。ワジダのような先進的な子こそが、いずれ大きなうねりを作り、その国の歴史を変えてゆくのだろう。

小さな少年の、プロポーズのシーンもグッときた。まだあんな子供なのに、ワジダを愛おしそうに見つめる瞳が彼女への愛をどこまでも信じさせてくれる。

これほどの作品がアカデミー賞外国語部門でエントリーにさえあがっていないこともとても不思議だが、アメリカの賞だから、なるほど獲らせないのも、何だか納得?
いいよ、そんな偏った賞ならもらわなくて^_^
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