未亡人の美人社員が偏見をなぎ払い冴えない中年男をパートナーとして認知するまでの過程を描いた、偏見と愛の対立を基調にするラブストーリー。亡夫による心の欠陥が一人の献身的な男によって満たされていく。
大幅なアウトドア的アクションから愛を紡ぎ出していくようなアメリカンラブストーリーと違い、内容は平素で外観はシック。
日常の断片を切り取る映像感覚が鮮明で、映像の雑味をあえて取り除いていない。
二人の中に射し込む一条として色々な自然光を映像内に擦り込んでいる。
現実感覚を芸術感覚に昇華させるこの手法は美しい。
また彼氏と逃避行的に訪れる庭のシーンも一段と美しい。
しかし、それより美しいのは勿論オドレイ・トトゥ。
