みおこし

ドム・ヘミングウェイのみおこしのレビュー・感想・評価

ドム・ヘミングウェイ(2013年製作の映画)
3.7
ジュード祭り。あの!あの!あの麗しのジュード様が、中年太り&ハゲ散らかしてしまった刑務所帰りの元金庫破りを演じるだなんて、観たいようで観たくなかったんですがようやく(笑)。

ドム・ヘミングウェイは、かつてはプロの金庫破りとして鳴らしたがボスの身代わりで投獄され、12年に渡る服役を経てようやく出所。ボスから大量の金を受け取り、いざ豪遊生活と思い立った矢先にその金を持ち逃げされてしまい...。

ある意味映画史に残る、ドムがご自身のムスコさんを数分間に渡り盛大に自慢するオープニングに始まり(笑)Fワードのオンパレード、酒女金にまみれたグダグダの中年っぷりをあますところなくジュードが怪演しておられます。
でも、どんなに汚してみたって、よくよく見たらジュード様ご本人なわけでして、その美しさは隠せません。キレッキレだけど、かつてはたいそうな美青年だったんだろうなと、12年前のドムをついつい妄想(笑)。
信じられないくらい酒にだらしなく、ずっとヤク中だし、女遊びもひどい(これはいつも通りか!笑)役なので、ある意味こんなジュード見たことなくて新鮮でした。

イギリスの街並み、それもちょっぴりダークな場所がロケ地になっててウキウキしました。多分カムデン?だと思われる地域をジュードが歩いててニヤニヤしちゃいました。カムデンのあの裏通り感最高!
出てくる男たちが揃いも揃ってダメ人間揃い、そんな彼らが騙し騙されながら犯罪計画を...という展開は『スナッチ』がお好きな方にはハマる気がします。

...という犯罪ものの勢いを持ちながらも、ドムと娘エヴリンとのエピソードにはじーんとすること間違いなし。ラストは今まで自分のためにしか生きてこなかったドムが、大切なことに気づくということで、壮大な「父親」の物語でもあったんだなと感動しちゃいました!
エヴリンの息子役の男の子が可愛い〜。

ジュード好き以外の、英国初クライムものがお好きな方にもオススメ!

本当のジュー度:★☆☆☆☆
まあ言わずもがな(笑)。決して美しくはないジュード、ある意味新鮮だったけど、だらしなさすぎて減点!(笑)
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