あべまりこ

パリ、ただよう花のあべまりこのレビュー・感想・評価

パリ、ただよう花(2011年製作の映画)
3.3
漂っていた。

パリの街で、ただただ何かを求めて、もしくはただただ求められることを求めて漂っている。
生活ではなく、地に足がつかない空中みたいなところで。
空虚。

反対に北京には生活があって、約束がある。
将来がある。

それが嫌で、何者にもなりたくなくて、でも誰かに求められたくて。
いや、でも何も求めていないのかも。

ぬるっとしたトーンがきれいだなぁと。