LGBTQが題材の作品。
だけど純粋な恋愛が軸になってて観てて切なくも美しかった。
アデルがトムと別れる序盤のシーン。
気に生い茂るピンクの花と、垣根のグリーン。ベンチの淡いブルーがとても綺麗な背景で印象に残っている。
その後、ブルーで統一されたベットで抑えきれずに溢れる涙と鼻水と声。
エマのヴィーナスのような、どこか洗練されたような雰囲気。一目惚れ。運命によって惹かれ合う2人。大恋愛からの別々の道へ歩む未来。
愛と涙溢れる作品。アデルの張り裂けるような失恋の辛さが苦しいほどに伝わる。
寂しさをほかで埋めようとする苦しさ。
けれど決っして暗くは無く、フランス映画らしく、柔らかな色彩に包まれていて芸術そのものでした。
主演の2人の体当たりな演技が圧倒的で衝撃でした。