mcld

アデル、ブルーは熱い色のmcldのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
3.7
分かりやすくブルー(=熱い色)が印象的
特にブルーのドレス
レアセドゥの白肌に映える青髪も美しすぎ、眼差しも表情もとても素敵

ほとんどBGMなしで、スッピンの素っぽさや号泣シーンの鼻水や食べるシーンに日常感や生々しいリアルを感じる
顔のアップばかりで、目とか口角とか表情や間から読み取ったりするのは大好物
じっくりじっくり心情を掘り下げて描いていてシーンにもセリフにも無駄はなく、長いとは感じない
あどけない少女が大人になる過程をすっごく丁寧に描いている
見た目までも見事に変わる

常識や世間体にとらわれない自由なエマと、現実的で一般的で正反対なアデル
価値観や育ちの違いを何度も見せつけられる
吹っ切れたようなラストのアデルの背中に、胸が締め付けられて苦しい
若さ溢れるアデル。なんかすごくわかる

愛と、それにとどまらない生き方の話
mcld

mcld