ゆきみすん

アデル、ブルーは熱い色のゆきみすんのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
4.0
公開当初に映画館で観て以来二度目の鑑賞。

恋愛の始まりでは小さな気付きでしかなく、上手に蓋をして紛らわせてしまえていたもの、だけど決定的な溝であるもの、それが段々と表層に表れてきたときにどう乗り越えてゆくか。
女性同士の恋愛の話だけど、取り扱っている題材は実に普遍的で、恋愛をするあらゆる二者間に起こり得るテーマだし、私自身過去の恋愛を振り返って改めて反省したりした。👶🏻

「かっこいい生き方」が持つ、ともすれば傲慢とも言える正しさを、エマは無自覚に振りかざし過ぎてた気がするなぁ。前観たときはアデル〜コラ!と単純に思ったけど、恋愛のほつれは、一方だけが悪いってことはなんだかんだ無いんだよね。。

もともと同性間の恋愛を描いた映画が結構好きなんだけど、この作品を観て改めてその理由を考えた時に、
「立場の上下や性別に対する固定概念・偏見という意味での不必要な性差を排除したフラットな状態を作ることで、恋愛における問題の本質をクリアに描写することが可能になっているから」
なのかなと思った。
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