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アデル、ブルーは熱い色のfreebird63のレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
3.7
キネカ大森で鑑賞。自分が男のせいか、同時上映の『君の名前で、僕を読んで』で感じた、同性同士の情交シーンへの生理的な拒絶は感じなかった。本作の主役は18歳の女の子の筈だけれど、寄りのアングルにリアルな生活音や咀嚼音で、肉弾戦のような生々しい愛の営みや、貪る様な食事のシーンが多く描かれる。パーティーでは、芸術や哲学と露骨な性の話題とが同列に話され、欧米と日本との文化の違いを感じた。同性愛を取り上げた作品として、偏見や特殊性といった社会的なメッセージ色は薄く、純粋に愛し合う者同士の感情のすれ違いを描いた作品でした。
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