ヤスヲ

アデル、ブルーは熱い色のヤスヲのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
4.3
レアセドゥ~~~~!!!!!エマがとにかく最初から最後までかっこよかった。切ない。アデルも可愛い。ずっとボサボサ頭なのが気になる。
繊細な表情ひとつひとつを丁寧に描写し、ふたりの世界を追っている。目で語るわ唇で語るわ肌で語るわで途中一時停止してトイレも行かず一気に観た。この映画が終わった後もふたりはそれぞれ生活を続けていくのだということを考えさせられ、3時間程ある長尺も長くは感じなかった。
始まりは、アデルとエマが道ですれ違うところから。男性とのお付き合いに何だかしっくり来なかったアデルだが、青い髪と独特な雰囲気を持つエマに出会い、強く惹かれていく。美大生のエマはアデルをモデルにして絵を描くようになるのだが、アデルを見つめる眼差しの優しさがとても印象的。
大人になってからふたりは共に暮らしている。しかし、ふとしたことから気持ちにすれ違いが生じてしまう。エマの友人たちを招いたホームパーティーで、忙しなく料理を振る舞うアデル。エマは気にせず友人らとアートの話。しかも仲が良いという女性の友人とぴったりくっついてずっと話している。その後パーティーが終わり、静かな寝室でエマは、アデルが幸せになってほしい、と言うのだ。その上、仲良しの女性の友人の家で絵の個展準備をするからと言って、夜になっても帰ってこない。でも、自分とこのまま付き合っていても、子供好きなアデルを幸せにしてあげられないと思ったのであろうエマのその言葉は紛れもなく愛だ。アデルにとっては今こそが幸せだというのに。寂しいアデルの気持ちも分かる。一度入った亀裂は元には戻らない。あぁ切ない。
ちょっと気になったのは、高校生のアデルがクラスメイトの女の子にキスされるシーン。高揚するアデルだが、ただなんとなく盛り上がっちゃっただけ、ごめんね、と言う女の子。散々口説くようなこと言ってキスしておいてただ盛り上がっちゃっただけ???あんなん普通に勘違いするだろ…と思った。
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