愛の犯罪者／ラヴ・イズ・パーフェクト・クライムの菩薩のレビュー・感想・評価

宮台真司みたいなマチュー・アマルリックが無意識的に犯罪を重ね意識的に罪を犯していく。自罰的とも取れる様に破滅の道を邁進していくが、ギリギリのところで理性を保ってもいる。開放的であり衆人環視下にあるキャンパスと閉鎖的であり秘匿下にある自宅、その中間には常に「裂け目」があり、彼の罪を覆い隠すと同時に彼自身をそのどん底に誘い込もうともしている。夢遊病者でありなによりヘビースモーカーでもある設定が最後の最後に花開く。音楽めっちゃいいな。