FukiIkeda

変身 - MetamorphosisのFukiIkedaのレビュー・感想・評価

変身 - Metamorphosis(2013年製作の映画)
4.7
我らがMASKZ メンバー堀潤さんの作品。あんなに気にしていた放射能のことも日々の生活に追われて、自分自身の中の基準値もあげてしまっているような現実に疑問符をなげかけてくれる作品。当時(2011年3月14日)の水素爆発前後の段階で東電側が、放射能の値や風向きなどを把握し、意図的にメディアへの報告を隠蔽したことが証拠となる映像もあり、衝撃的。元原発作業員の方が、「この原発は1ワットも生み出していないのに、今の作業がこの先、何十年後に収束している事が非現実的。ほぼ終わらない、放射線を浴びなくてはならない作業を、この先誰か、今から生まれてくる子供たちにまでわたってずっとやらなくてはならない。原発と作ってきた人達がその人たちだけで片付けられるものならいいけど、そうではない」というような事を言っていたのが印象的。
アメリカでの原発事故の現状もまた、言葉を失う。自分や家族の身に何か起きてから真実を知る人たち。
スリーマイル島の監視員の人が、最後に残した言葉「事故の始まった日は明確にわかるが、終わりの日は何年経ってもわからない。なぜなら、まだ終わらないから!!」
やっぱり目を逸らしてはいけない現実だとおもいます。
ちなみに、2014年5月4日現在、約7ヶ月、原発は1基も稼働していないそうです。
原発なくては困るというキャンペーンはもう終わりにしませんか?
FukiIkeda

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