Tanuki

ドラッグ・ウォー 毒戦のTanukiのレビュー・感想・評価

ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)
4.1
面白かった…。警察は麻薬組織検挙のため、そして組織側はとにかく保身のために、他者を蹴散らしだまし合い、さっきまで仲間だった相手に躊躇なく銃を向ける。韓国ノワール映画を見慣れているからか、感情が排されたドライなアクションがむしろ新鮮に感じた…。

大量のドラッグを摂取して死にかけてでも犯人を捕まえたジャン警部の執念と、麻薬密造者でありながら人情を感じさせるテンミンの魅力が、化学反応起こしそうで起こさないところが良かった。アクションもいい。ジョニー・トー作品ほかのも見てみよう。

このポスターを見てもわかる通り、きっと真の主人公はジャン警部じゃなくてテンミンなんだよな…。すべてを失い命すら危険に晒された彼が、どうしてその選択肢を選んだのか、ジャン警部とはまた別の執念に惹かれる…。

あと、ジャン警部が漁港を牛耳るハハに変装するときの一瞬の表情の変化が、見事すぎるやらあからさますぎるやらで面白かった。漫画みたいなニッコリマークだな笑
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