このレビューはネタバレを含みます
何ということのないストーリーだが、楽しめた。主人公ダイアン・レインがくじけては立ち上がり、上手く行っては挫折し、世の中、そう甘いもんじゃない!と、世の中、捨てたもんじゃない!の両方を実感。
こんなところに仲間たちに囲まれて過ごしたい!と思った。ただトスカーナ!と聞いただけで心がキラキラときめき過ぎ、もっと田舎の田園風景や自然豊かな環境を想像していただけに少しギャップあり。結構雨のシーンも多いし、古い家は住みにくかったり。それも良い意味で現実なのであろう。
パヴェルとキアーラのカップルは微笑ましい。パヴェルくん(サウンド・オブ・ミュージックに出て来るトラップ家のクルトくんを想起)、キアーラとイチャイチャしているのをフランシスに見咎められ、「私もまだ寝て(使って)ないのよ!」と怒られてしまう。だがフランシスがキアーラの両親の前で「私の家族です!」と言い切るシーンは印象的だ。