イマゲン

白ゆき姫殺人事件のイマゲンのレビュー・感想・評価

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)
3.3
原作未読でCATVのVODにて鑑賞。

原題のSNSやネット、マスコミに関わる問題を風刺的に描いており、所謂”今風”なテーマ。

しかしながら物語の中で重要になるエッセンスの表現が薄かった印象。
SNSやネットの身勝手な発言や煽り
視聴率競争に汚れるマスコミの実態
どこかゴシップを楽しむ人々とその振る舞いの様変わり
妬み嫉みの人間関係…などなど

もうちょっとネットリやってほしかったな。

でも
劇中のワイドショー、カベミミッ!(笑)が美姫を犯人に祀り上げる顛末や、真相が分かった後のどっちらけ感
あと、すべての事件の”真犯人の動機=ミステリー小説の様な内容”ではなく
ちっぽけな動機で事件は起こる
といった風刺はリアルで良かったのかなあと。

余談ですが、原作の電子書籍版では
物語の中で出てくる記事やつぶやきにリンクが施され、内容が読めるそう。
そんな、内容と連動した新たな表現方法であればうまくスパイスが効きそうで
原作の方も読んでみたい、とは思いました。

配役は良かった。
特に井上真央の表情の変わり方。すごいっすね。

まあ湊さんのタッチは好きなのですが、
伏線との絡みやテーマに関わる風刺が弱いな、
ということでこの点数。
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