marina

NOのmarinaのネタバレレビュー・内容・結末

NO(2012年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

大学時代に授業で鑑賞。
私が有権者ならレネの主張する未来への希望を感じるCMに共感すると思う。有権者がこの国民投票で問われていることは「独裁政権下のチリを肯定するか否か」であり、「ピノチェトによる迫害や暴力を酷いと思うか」ではない。確かに政治家や活動家の立場からすれば、ピノチェトの残忍さを国民に再認識させることで自分達が今までに受けてきた苦しみを知らしめたいと思うかもしれない。きっと大半の国民はピノチェトが行ってきた暴力や弾圧はヒドイと認識しているに違いない。しかし国民からしてみれば過去よりもこれからのチリがどのような国になるのか、が大事であり、政治家たちが主張ふるCMでは恐縮してしまって投票する気にならない。
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