とても美しい映画でした。
命よりもお家を優先する。今では考えられません。現代は喚こうと足掻こうと生きることを優先すべきだと思うのです！
なのでこの映画の中の価値観には全く共感を覚えません。
しかし、自分にとって大切なものが決まっててそれごブレないと、こんなに美しく生きられるのでしょうか。最後は涙が止まりませんでした。
何より、自分が女だということもあり、奥様の気持ちに本当に感情移入してしまいました。男はこれだってことを突き進めば満足かもしれないけど、それを一歩下がって自分の意見を脇に置き、そっと支える、最期の身支度まで丁寧にする姿は、本当に心が痛みました。
そして、登場人物の所作が全て綺麗だと思いました。背筋が伸びた姿、お箸を持つときの手、文字を書く姿、日本人として見習いたいです。映画を観ながら、自然と姿勢を正してしまいました。
