OCHANG

好きっていいなよ。のOCHANGのレビュー・感想・評価

好きっていいなよ。(2014年製作の映画)
1.5
柳下毅一郎が著作の中で割と褒めていたので(あくまでその著作の中ではなので注意)一周回って気になり当たり屋。うーん…。これより酷い映画が世の中にはたくさんあるのね。逆に凄いや。
何考えてるか分からない川口春奈とモゴモゴ喋る福士蒼汰という最低な二人が主役なものだから観ていて終始イライラ。二人のキスは幸せそうじゃないし。寺門ジモンと渡辺満里奈という二人をチョイ役で出す邦画いつもの意味不明配役。音楽かけずにはいられないクセはいい加減やめろ。
他にも色々言いたいことはあるけどそういう指摘はおそらく意味はないんだと思う。一番根深い問題はこの映画に限らない邦画実写化における問題としての作内リアリティラインの統一の欠如だと思う。あまりにも漫画的表現が当たり前になってしまった現代においては漫画的表現と日常的表現を並列的に描いてしまいチグハグになってしまいがち。漫画的に描くならそっちに寄せれば全然いいわけだし日常的に描くなら漫画的な部分を上手く翻訳しないと。そういうことを事細かに考えていくことがおろそかになっている故の漫画映画の現状だと思うわけだ。
(自称)オタクの足立梨花が役に入り込みまくってちゃんと脱いでいるのには感心。
一番上がるポイントは海君の修行シーンのヒリヒリした感じ。