らっこたろう

それでも夜は明けるのらっこたろうのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.0
奴隷制度があったアメリカ南部を舞台に白人が黒人を買い、家畜のように扱われる問題を実話に基づき描いた作品。

主人公の黒人男性はヴァイオリニストとして自由証明書を持つ人物だったにもかかわらず、誘拐され奴隷に。本名を奪われ本性を明かすと鞭打され本当の事実すら聞き入れられない。
日々限界まで働かされ、成果が出なかったり反抗すると鞭打の刑。助けを求めても裏切られ、どうしようもない日々を過ごすが家族を思う心が明日への希望とするセンシティブな映画でした。

首をつるシーンで画面左右での陰影でその場面の状況を表していたり、主人公の顔アップでその表情から緊張感を示したりと映画の描き方としても面白かったです。

2023年62本目