ありんこちゃん

それでも夜は明けるのありんこちゃんのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.6
公開当時から観たかったものの、勇気がなく引きずって5年。ようやく観れた。予想以上に惨く本当に苦しくなる。何をどうしたら有色人種なんて言葉を思いつくんだ。
首吊りの超ロングカットは観ている側が気が狂いそうになる。きっと社会の授業でアメリカやカナダでは使われてるんだろうな。みっちり地下鉄道の歴史はやったはずなのに、映像で観てはじめて酷さをリアルに感じた…。

今年のアメリカのビルボードミュージックアワードで、韓国人のアーティストが歌詞を変えて歌っていた。変えた部分は니가(ニガ、君が)で、黒人差別用語niggaと間違われないようにするため。違う言語で歌ってるのみんな分かってるんだからそこまでしなくても、と思ってしまっけど、それ以上に気を配らなければいけないんだなと反省しました…。

カナダの小学校と高校共に、”That’s so gay!”にバツ印が描かれた貼り紙がだいたいどこの教室にもあった。多文化の尊重、はたしかに最重要事項として教育はされてきたけど、でもよく考えるとThat’s so gayが差別ワードとされてるのも失礼な話だよなあと思った。悪意を込めた言い方だから確かに良くないけど、gayが恥ずべきことだとか悪いこととされているからこういう言葉が良くないとされるわけで。
本当に差別がなくなる日は、you’re so blackと黒人に向かって言うことやare you guys gayと仲良すぎる男の子2人に言うことが失礼とされなくなるときなんだろうな。