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大統領の執事の涙のMinionのレビュー・感想・評価

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
4.5
めっちゃ泣いた。

冒頭で残酷なシーンもあり、扱っている題材も難しいものだけど、くすっと笑える部分もあって重すぎず、とても観やすかった。

父親と息子が、考え方や方法は異なるけど、それぞれ自分の信念を持って人種差別と戦う姿がかっこよかった。それを陰で支えた母親も素敵な人。個人的に弟くんの性格も好きだった。
世の中の変化と家族関係がバランスよく描かれていたと思う。
主人公のだんだん老いていく演技が上手くて惹き込まれた。

法が変わったとしても、それまでの習慣や考え方がすぐに変わるわけではなくて、人の心を動かすのは、結局人の姿なんだと思った。

歴史にあまり詳しくないけど、アメリカの人種差別の歴史がざっとわかって、もっと知りたくなった。まだ差別がなくなったわけではないけど、今の世界は多くの人の勇気と犠牲の上で成り立ったものだと感じた。

出会えてよかった映画。
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