なんかもう…
言葉にならないほど感動した。
一人の黒人の少年が農園を飛び出して給仕として働き、ホテルからホワイトハウスの事務総務の目に留まって大統領執事として務める人生から、
アメリカの白人と黒人の歴史、
各時代の大統領や政治、
戦う息子と保守的な父親の親子の物語と、
多方面から描いていてすごく深い映画だった。
映画をじっくり観ると、当時の彼らの心情が伝わってきて、ザワザワと興奮する。
オバマ大統領がどんなに待ち望まれた存在だったのか…
戦う武器は暴力だけじゃないと、非暴力で戦ったキング牧師、品と教養を身につけて大統領に仕えた執事。
人が分かり合うには感情もあるが、話し合うための知識や品性、そして穏やかさは本当に大事。
セシルは身一つで、仕事に打ち込むことで大統領の信頼を得て、周りに尊敬される執事になった。
自暴自棄にならず、辛抱強く耐え、守るべきものにプライドを持つ。
エンタメとしては地味だけど、大統領役などで時々素晴らしいキャストが出演していたりするので、ぜひ集中して考えながら観たい映画。