ウシエルとウシファー

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のウシエルとウシファーのレビュー・感想・評価

4.0
2023年9月22日
ディズニー+で鑑賞

おもしろかった79点
今年196本目

遂に続三部作に突入
ここまで長かった

エピソード6で1度すべて綺麗に幕を下ろしてるので、新たな物語という感覚がすごい
物語の中でもそれくらい時間が経過してる

けど相変わらずファーストオーダー(帝国の残党)は同じようなことしてるし、反乱軍も戦ってるし、銀河に住む人々の暮らしは大変そう

政治的なしがらみはなくなったのかな?

全然平和になってへんから、レイアもハン・ソロもこの歳まで戦いの中に身を置く事になるとはね
6までの戦いはなんだったんでしょう

と思いつつも、スターウォーズって戦争の話やもんね
ヒーロー譚ではないので世界が平和になった、とかはおかしいのかもしれないね
なんて自分で納得


さて
エピソード7では新キャラ、レイ、フィン、BB-8、ポー、カイロ・レンが主軸になっていく訳ですけども(名前覚えやすくて嬉しい)
みんな見せ場があるしいいよね

レイの主人公感とてもいい
フィンもいい
トルーパー出身なのもいい

カイロレン弱くていい

ハン・ソロやレイア、チューバッカ、C-3PO、R2-D2、ミレニアム・ファルコンなどのお馴染みのキャラクターも登場するし、一緒に戦えるのは熱い

ただ少しずつ離脱する旧メンバーも増えてきて、緩やかに描かれていく世代交代に感慨深い気持ち

あと本作、巨大感にとてもワクワクするシーンがあるのもよい
序盤、レイがパーツ漁りしてたのが墜落したスターデストロイヤー(超デカイ)だと引いた絵になって始めてわかったり、
新たなデス・スター「スターキラー」からの惑星破壊ビームは、惑星からの目線で描かれるのでクソデカだし絶望感すごい
これは今だからできる映像表現って感じで、とてもよいアップデートでしたね
楽しかった

次は問題の8や


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※2016年10月時点のレビュー
スコア4.2

3D/吹替版、IMAX 3D/字幕版の2回鑑賞してきました。

スターウォーズは良くも悪くも『語り過ぎない』映画ではないでしょうか。シリーズ通して『映像化せずに言葉だけで説明』している展開も多いですし、冒頭のロールテロップはその最たるものです。さらっと重要な事が書かれていたりするので気が抜けません。
しかし映画を面白くする上で判断された部分であり、実際面白く仕上がっているのでそれでいいんだと思いますが、ある程度慣れないとこのテンポについていけなかったりします。(実際僕は今まで3周くらい観ましたがどうも苦手でした)

そういった独特のテンポに慣れるためだったり、世界観をより理解するためにエピソード1~6は事前に観ておいた方がいいと思います。今作から入るより1.5倍くらい楽しめると思います。最低でも4~6だけは観ておく事をおすすめします。

さて今作で一番よかった点は、新しいキャラクターが魅力的だった事です。
主役のレイは素性は明かされないものの、まっすぐでかっこよくてまさに正統派主人公。なにより可愛い。
同じく主役のフィンはアホっぽくて憎めない所がツボ。まさかトルーパーにスポットを当ててくるなんて、と意表を突かれたキャラでもあります。
BB-8は言うまでもないですがとても可愛い。
カイロ・レンはあまり好きではないけど、まだ発展途上な感じだったので、次回作でめっちゃ強くなって立ちはだかってくれる事を期待。
この魅力的な新キャラたちが今後どのような神話を展開していくのか、とても楽しみですね。

次に良かった所としては映像表現でしょうか。『できるだけ実写を使い、CGを使いすぎない』という監督の志は、旧3部作(4~6)から続く正当な物語として説得力がありすごくよかった。BBー8の実在感、砂丘や荒廃したスターデストロイヤーの巨大感、砂漠での爆発シーンの迫力などお気に入りのシーンはたくさんあります。しかしCGも今や実写となんら遜色ないほどの進化を遂げていて、酒場に集う異星人など、最早どれがCGでどれがきぐるみや特殊メイクなのかまったく分かりませんでした。

ここまで色々褒めましたが、個人的に気になる所もありました。特に気になったのは脚本。超簡単に要約すると悪い人たちが惑星を破壊できる恐ろしい兵器を作ったからそれをぶっ壊す為にがんばる話。あの・・・この映画、まんまエピソード4ですよね・・・?そりゃ表現は新しくなってるけどまんまやらなくても・・・。
第1作からのファン接待の為だったり、新キャラにスポットを当てる為だったり、こういう脚本のバランスになったのも理由はあると思うんですが、もう少しどうにかできたような気もします。

僕はそこまでスターウォーズ大好き人間でもないので、派生作品まで観たりはしていませんが、ルーカスフィルムがディズニーに買収された事により、原作通りの映画化ができず、派生作品(クローンウォーズ?)は辻褄が合わなくなって打ち切りになったという話も聞きます。クローンウォーズも面白い作品だったらしく、今作はそれを打ち切ってまでやる程の内容だったのかとスターウォーズ大ファンの知人は激怒していました。
熱狂的なファンが多いシリーズなので、どんな映画を作っても叩かれるのは避けられない作品ではあると思います。が、高いハードルをいくつも超えて世にこの作品を打ち出したエイブラムス監督の手腕は確かだと確信しましたし、僕は今作を楽しめました。次回作も大いに期待しています。