ずっと気になっていた映画。
主人公の美しさと演技が魔性の力を持っていて、なんだかボーッとしてしまった。
挿入歌も良い。美しいのに、なんとなく虚しい感じ。
主人公はたくさんの男性（かなり歳上）相手に売春をしていた。いろんな人がいた。お金で若い女の子の体を買う人たち。たぶん、みんなこの瞬間が一番「本当の姿」なのだろう。
こちらはお金を出しているのだからと言わんばかりに横柄な態度を取る上に、約束通りのお金を払わない最低な人。既婚者で余計なことを言う人。亡くなったおじいさんはいつも優しかった。こういう相手にも優しい人は本当に優しい人だろう。奥様も「あの人はいつも優しかった」という旨のことを言っていた。
最後の、二人でベッドに横になるシーンはすごく良かった。そういうラストがあるのか、と。
お母さんはどうしても好きになれない…。娘への愛情も感じるけど、それ以上に自己愛が強過ぎる。
普通の恋愛ができないのは…お金のやり取りが無いからこそ嘘っぽく感じてしまうのかな。「お金を出しているからいいだろう」と本音を出すわけじゃないから。お金のやり取りが無い分、相手も主人公に嫌われないようにしようとする。基本的に人間不信なのかな（お母さんが不倫してるし仕方ない）。
主人公と女友達（可愛い）の関係が結構好きだった。弟君も可愛い。
