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花火思想のobatのレビュー・感想・評価

花火思想(2013年製作の映画)
3.2
櫻井拓也の俳優としての価値をしっかりと残してくれた作品だと思う。出演している映画を2本しか観ていないのにそう確信するほど、彼の儚さや強さや怖さや脆さ美しさ…が、あの風貌とやさしい口調からもたらされていたのだと知ることができた。もし自分が演技をする職業についていたらこの俳優に嫉妬しただろうし、映画を作っていたらこの俳優で撮りたい作品があっただろうと、全く現実味のないことを強く感じた。
ラストがちょっとどうとらえていいのか困ったけれど、優介の心の闇はすごく伝わってきた。コンビニ店員役もリアルだった。


開場直前、ロビーで待つ人が異常な勢いで増えて怖いくらいだった。
脚本家や映画俳優や映画監督などぼんやりと顔に見覚えのある方が非常に多くて、女性が少ないなんだかアウェイな状況なのに不思議とワクワクした。(大好きな俳優やミュージシャンも来られていたらしいが、全く気付けなかった。)
開場するとこの状況下に考えられないほどの満席立ち見で、それぞれの思いを感じて圧倒され、後になってみるとそれも映画の中の出来事のよう。
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