高校生の物語が好きなのは、青春とか、そういう響きに弱いからだと思う。
そういうモラトリアムを感じるものが好きだ。
あの頃には戻れないけれど、戻れたらああする、こうしたい、色々と思案する。
きっといろんな経験をして、たくさん失敗することが成長に繋がるし、いいことなんだろう。
だけど、あの時ああしていれば、こうできなかった。そうやってたくさん後悔することが多いほど、感情の幅は拡がるような気もする。
少なくとも自分は後悔していることの方が多い。
そんなものなのかもしれないし、今からでは遅過ぎることはたくさんあるけれど、この映画を観て感じられることはたくさんあった。
ラスト、とても好きだったのだけど、欲を言えば「まさか。」で終わってほしかった。
現実はそんなにうまく繋がらないし、落ち着くところには落ち着かない。
後悔は多い方が面白い。