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恐怖のまわり道のMのレビュー・感想・評価

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)
3.9
全体として謎の浮遊感が漂っているのだが、それはスーツ姿に汗だくの主人公が砂漠を歩くシュールなシーン(Cf.『失われた週末』)に最高潮を迎える。そのあと大雨のなかで男が死んでノワールテイストへの急展開かと思いきや、なんとなく軌道修正するも、調子に乗ってきた頃に最悪の女を拾ってしまい、彼女が目覚める恐怖の瞬間にすべてが終わる。そもそもこんな情けない男の独白がどこまで真実なのかもわからない。
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