愛、過去、出逢い、全ての奇跡に。
もし過去へ戻れるとしたら、私はどの道を選ぶだろうか。過去に戻って、全てを順調に、今よりずっと幸せな生活が出来るだろう。でもそんな力はないし、過去が今の自分を形成してくれた。今という時間が刻一刻と過ぎ、未来が現在になり、いずれ過去になる。後悔もするし、辛いことが沢山ある。だが、それをどう自分に影響させていくか、たくさんの出来事を一切無駄にしないために今の行動が必要になる。
冒頭とシーンで感じた、この映画かなり良いかも、、映像の隅々までキラキラ輝いていて出てくる人物が皆憎めず、あんな家族は理想だからこそなってみたい。最高のスタート。
それからはもうワンシーン毎にため息が出るほど美しく、愛に溢れ、忘れていた「普通」の幸せを思い出させてくれる。二人の出逢い、プロポーズ、結婚式、ドレス選び、卓球、、どれを取っても素敵なシーンばかり。
特に終盤の浜辺の描写は、、、初めて映画で涙が出た。言葉に出来ない喜びや悲しみ、限りない美しさ、それまでの流れや音楽、全てが相まって深すぎる感動に溺れさせてくれる。終わり方も驚くくらいあっさりしてて逆に余韻がじわじわ続く。こんなに見終わった後に心地よい作品は他にない。
冒頭に言った過去に戻れる話の続き、、、
この作品でリチャードカーティス監督が伝えたかったのは、ティムのようにタイムトラベルは出来ないからこそ毎日の大切さを噛み締めろということ。僕らはタイムトラベルどころか昨日にも1分前にも戻ることすら出来ない。なら今の自分を見つめ直し、後悔のない今日、明日を送ろう。そんな当たり前なことを遠回しに優しく、かつストレートに教えてくれた一作。
思い出す度に余韻に浸れる作品。
あぁあーーー！！！！大好きだ！！！！
