三上マナ

シンデレラの三上マナのレビュー・感想・評価

シンデレラ(2015年製作の映画)
3.8
ディズニープリンセスものの実写版の先駆け。美しきリリー・ジェームズがシンデレラを、継母をケイト・ブランシェットを演じる。
アニメ版とは異なり、継母がシンデレラを苛めるまでの経緯や彼女なりの心情を描くことで、いわゆる「悪役にも背景がある」ことを示す現代風に仕上げられ、単なるお伽話を脱して、人間ドラマとして構成されているのが面白かった。王子と恋に落ちるまでも説得力がある。
フェアリーゴッドマザー役のヘレナ・ボナム=カーターの茶目っ気ある性格がまた良い。煌びやかな白の衣装や、黄金色のかぼちゃの馬車、シーンとしては短いが、シンデレラの象徴的な12時までの魔法が印象的だった。魔法が解けるシーンもなるほどそうなるのかというドタバタ感があって良い。
シンデレラのドレスをはじめ、舞踏会の豪華絢爛さは息を飲む美しさ。これはアニメとはまた異なる良さのある、素敵なリメイクだと感じた。
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