Wisteria

早熟のアイオワのWisteriaのレビュー・感想・評価

早熟のアイオワ(2008年製作の映画)
2.5
ポーカーハウスと呼ばれる売春宿と賭博場を兼ねた家に住む三姉妹。

以前読んだアイスバーグ・スリムの『ピンプ』と言う本を思い出した。母親の恋人のデュバルを見て、これがピンプなのか!と。実際は分からないけれど。女をコントロールし、体を売らせ、売上をかっさらう男。でもそれが成立するのは、男の魅力次第・・・みたいな話だったと思う。

長女アグネスは、多分どこかのタイミングでデュバルに喰われてしまうな、と思っていたけれど救われない展開。すごくロマンチックにキスを重ねていたのだから、優しく誘えばアグネスは応じたのでは、と思う。その後の母親の対応も最悪。母親って女になった娘に本当に冷たい。ずっと我慢して来たアグネスが今だけは抱き締めて欲しい、と伸ばした手を拒む姿にただただ哀しくなった。

三姉妹が大声で歌うラストシーンは最高に可愛かった。ポーカーハウスに集う大人以外の街の人達は優しく自然体で救いのある物語でもあった。
Wisteria

Wisteria