さかな

午後3時の女たちのさかなのレビュー・感想・評価

午後3時の女たち(2013年製作の映画)
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評価低くてびっくりした
個人的には凄く興味深く観られたので...
コメディと捉えるかヒューマンドラマと捉えるかは難しいところ
てかそもそもジャンル映画ではない気がする
性にまつわることやシリアスなこととコメディは紙一重だし、そのギリギリ狭間だったなとは思う

生きづらさを感じる主人公の、痛々しいくらいに自分勝手な言動や家族との衝突って、観ていて決して楽しかったりいい気持ちにはならないんだけど、でも自分はそういう映画が好きなんだよなー、と再確認した

タランティーノや映画賞の批評が気になるので、後で必ずチェックしたい

【ネタバレあり感想】

自分にはない喜びを他人に求めてしまうけれど、結局普段の生活にもともと楽しいことは潜んでいて、それに気づくのって難しいよね、というメッセージを感じた
恋人を失ってしまったカウンセラー、自分の持っていない魅力を持つマッケナの生活、自分の夫婦関係に起きた変化を目の当たりにして初めて、主人公は自分の持っていた生活の良さに気付いたのかなと思う

主人公も夫も、裕福な生活に充実した私生活、だけど完璧ではなくて、退屈に感じてしまう気持ちはめちゃくちゃ共感する
主人公の不安定さも、マッケナの素直さも観ていて清々しかったし、演技も良かった

夫婦でのセックス中に目を開けるか否かの話題が出てきたけど、なんかキューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」を思い出した
ちょっと通ずるところがあるような...と思った
さかな

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